2024-06-14
住宅ローンが残っている不動産の売却で、売却代金で残債を完済できない場合は、通常の不動産売却をおこなうことはできません。
「任意売却」という手法であれば売却することは可能ですが、そのなかでも「単純売却」がおすすめです。
そこで今回は、任意売却の手法にある「単純売却」の概要と、単純売却によって不動産を売却するメリットや注意点について解説します。
愛知県稲沢市で、任意売却による不動産の売却をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
\お気軽にご相談ください!/
本来、住宅ローンの返済期間中に不動産を売却することはできません。
なぜなら、住宅ローンを利用して購入した不動産には、金融機関が「抵当権」を設定しているためです。
なぜ抵当権が付いていると不動産を売却できないのか、まずはその基本知識から解説します。
抵当権とは、住宅ローンの契約者がローンを返済できなくなった場合に、不動産を差し押さえて売却し債権(貸したお金)を回収するために、金融機関が設定する、いわば「担保」のことです。
抵当権は、住宅ローンを完済することで抹消できます。
住宅ローンが残っている不動産を売却する際には、売却代金の決済と同時に残債を完済する必要があります。
住宅ローンの残債額より不動産の売却価格が高ければ、問題なく不動産を売却できます。
しかし、残債額より売却価格のほうが低い場合は、不動産を売却しても残債を完済できません。
その場合、不足分を自己資金から支払う、もしくは「任意売却」という方法であれば、売却が可能になります。
任意売却とは、住宅ローンの返済ができなくなり、売却しても残債を完済できない場合に、金融機関の同意を得たうえで不動産を売却する方法です。
任意売却では、売却後も債務が残るため、その分は金融機関と交渉し、分割返済が認められます。
任意売却には、単純売却、買取、買い戻し、親子間売買、売却後賃貸などの種類があります。
そのなかでも、売却方法がシンプルで、メリットの多い方法が「単純売却」です。
単純売却は、通常の不動産売却のように売却活動をおこなって買主を探し、不動産を売却する方法です。
買取や買い戻しなどとは異なり、売却の流れは通常の不動産売却とほとんど変わりません。
具体的には、以下のような流れで進めます。
通常の不動産売却と異なるのは、金融機関の同意を得て、抵当権を外してもらう必要があることと、決済後は残債の返済をしなければならないことです。
▼この記事も読まれています
2023年版|遠方にある不動産を売却したい!!
\お気軽にご相談ください!/
種類のある任意売却の手法のなかでも、単純売却は方法がシンプルでおすすめであることを前章でお伝えしましたが、具体的なメリットやデメリットについて事前に知っておきたいですよね。
そこで次に、単純売却をおこなうメリットと、知っておくべきデメリットについて解説します。
ほかの任意売却と比較して、単純売却をおこなうメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
それぞれの内容について、順番に解説します。
高く売れる可能性がある
先述のとおり、単純売却は、通常の不動産売却と同様に、市場に売り出して買主を募る方法です。
たとえば、「買取」の場合、不動産会社が買主となって直接不動産を買い取るため、現金化は早いです。
しかし、不動産会社は、物件を購入したあとにリフォームなどをおこなって価値を高めてから再販売することを前提に買い取るため、その費用などを引いた価格で買い取ります。
したがって、買取価格は市場相場より安くなるのが一般的です。
また、親子間売買では、買主を探す必要がなく、「売れるだろうか」と心配する必要はないかもしれませんが、高値で売却できることはあまりないでしょう。
単純売却は、市場で買主を募るため、物件の状態や立地条件が良ければ、高値で売却できる可能性がある点が大きなメリットです。
残債を少なくできる
任意売却は、売却価格より残債額のほうが多い場合に不動産を売却する手法です。
高値で売れれば、それだけ残債額を減らすことができます。
不動産を売却したあとも、住宅ローンの返済が続くのは、精神的にも経済的にも大きな負担です。
単純売却は、ほかの任意売却より高値での売却が望めるため、売却後の返済の負担を軽減できる可能性が高いといえます。
金融機関の同意を得やすい
金融機関が任意売却を認めるのは、売却によって多くの債務を回収できる場合です。
単純売却は、ほかの任意売却のなかでも高値で売却できる可能性があるため、金融機関の同意を得やすい点もメリットの1つです。
親子間売買や、売却後賃貸といった方法であれば、売却後もそのまま住み続けられる可能性があります。
しかし、単純売却の場合は、買主に物件を引渡さなければなりません。
そのための引っ越し費用や、新居での生活準備にかかる費用など、ある程度の出費を想定しておく必要があります。
ただし、引っ越し費用については、金融機関との交渉によって、売却代金から引っ越し費用を捻出することを認めてもらえる場合があります。
▼この記事も読まれています
2023年版|不動産売却時に不動産会社がおこなう物件調査とは?種類や流れを解説
\お気軽にご相談ください!/
単純売却は、ほかの任意売却の手法に比べてメリットの多い売却方法です。
しかし、注意すべき点もあるため、あらかじめ把握したうえで検討しましょう。
任意売却は、通常の不動産売却のように、売却活動をおこなって買主を探します。
物件の状態や立地条件によっては、早期売却を望めますが、なかなか買主が見つからない可能性もあります。
通常、不動産の売却には、3か月~半年程度かかるのが一般的ですが、それ以上かかることも珍しくありません。
しかし、任意売却の場合、金融機関がいつまでも返済を待ってくれるわけではありません。
あらかじめ金融機関が定めた売却期間中に買主が見つからなければ、競売にかけられる場合もあります。
したがって、売却期間が長引きそうな状況であれば、買取などほかの方法を検討する必要があります。
不動産を売却する際、購入希望者の内見に応じるのが一般的です。
内見時に買主から好印象を得られれば、売却できる可能性が高まります。
任意売却の場合、自宅に住みながら売却活動をおこなうケースがほとんどです。
したがって、購入検討者が現れたら、生活している状態で内見に応じる必要があるのです。
空室の状態であれば内見に応じやすいですが、住みながらの場合は、室内の整理整頓や掃除を徹底して、内見者を迎えなければなりません。
また、家族の協力も必要であるため、任意売却をおこなう場合は、内見準備が必要であることを頭に入れておく必要があります。
▼この記事も読まれています
【2023年版】稲沢市不動産売却|どの不動産会社に売却を依頼するか?
単純売却とは、任意売却の手法の1つで、通常の不動産売却と同じように、売却活動をおこなって買主を募ることができます。
ほかの任意売却の手法より、高値で売却できる可能性があり、売却後の残債を減らす効果が高いことから金融機関の同意も得やすいなど、メリットの多い方法です。
ただし、売却にある程度の期間を要することと、住みながら内見に応じる必要があるなど注意点もあるため、内容をしっかり把握したうえで検討しましょう。
稲沢市の不動産売却ならハウスドゥ 155号稲沢(株)不動産トータルサポートへ。
稲沢市のほかに清須市にも密着しており、買取も対応可能です。
お客様のご要望に寄り添った提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
部署:代表取締役
資格:宅地建物取引士・一級建物アドバイザー・不動産キャリアパーソン・空き家マイスター・住宅ローンアドバイザー
この仕事は『ありがとう』が溢れています。お取り扱いする商品が高価であるため、責任が重くプレッシャーが大きい仕事です。ただ、それ以上に、『良い物件を見つけてくれてありがとう!!』『早く売却してくれてありがとう!!』『困ってる不動産の問題が解決できてありがとう!!』など。お客様から本当にたくさんの『ありがとう』を頂きます。地域の不動産業者にしかできない仕事で街づくりに貢献していきたいです。
【2025年】住宅ローン完済前の売却は可能? 方法と注意点をご紹介
【弥富市不動産売却】築古物件の売却で悩んでいる? 成功する戦略をご紹介
【愛西市不動産売却】築古物件の売却に悩んでいる? 成功のコツをご紹介
【あま市不動産売却】ローン残債があっても大丈夫? 家の売却方法をご紹介
2024年リニューアル|親族間売買の注意点!!身内の間で不動産を売却したい!!そういったご相談を頂くことがあります。身内同士だからトラブルになりっこない。と多くの方が思われると思いますが...
2024-01-01
【稲沢市不動産売却】稲沢市平和町西光坊土地ご成約ありがとうございました!! 弊社が選ばれている理由|お客様の声 稲沢市、清須市の不動産売買専門店 ハウスドゥ 1...
2022-09-18
【稲沢市不動産売却】遺産分割とは?遺産分割とは、相続が発生したときに、相続財産を各相続人へ分配していくことをいいます。基本的には、法定相続がベースになりますが、個別の事情(生前贈与分や、療養...
2022-09-22
【稲沢市不動産売却】稲沢市祖父江町三丸渕 土地 ご契約誠にありがとうございます!!稲沢市、清須市の不動産売買専門店 ハウスドゥ155号稲沢です!本日は、稲沢市祖父江町三丸渕の土地の売買契約で...
2022-09-26
住宅ローンを組んで家を購入したものの、諸事情により売却を考えている方もいらっしゃるでしょう。しかし、ローンを完済する前に売却することは可能なのでしょうか。また、どのような手続きが必要なのでしょうか。本記事では、住宅ローン...
2025-01-19
古い家を売却する際、多くの方が「どうすれば良い価格で売れるのか」「買い手は見つかるのか」といった不安を抱えています。確かに、築年数が経過した物件は、新築や中古住宅と比べて売却が難しいと言われています。しかし、適切な方法を...
2025-01-05
【2024年】ゴミ屋敷売却の注意点と成功法!知っておくべきステップゴミ屋敷の売却を考えている方へ、その特有の課題を乗り越えるための知識と方法をご紹介します。売却前に知っておくべき基礎知識から、注意すべきポイント、スムーズ...
2024-12-23
【2024年】売れ残り土地の悩み解決!効果的対策法とは?売れ残りの土地を抱えているオーナーの皆様へ、その原因と対策を探り、売却を成功させる方法を考えてみましょう。土地がなかなか売れないのには様々な理由が存在しますが、適切...
2024-12-10
【2024年】空き家売却で失敗しないための注意点と成功法!相続した空き家を売却する際には、様々な注意点があります。本記事では、その注意点を詳しく解説し、スムーズな売却を実現するためのポイントをお伝えします。↓↓不動産売却...
2024-12-30
稲沢市国分小学校区で空き家を相続された方にとって、その不動産の管理は頭を悩ませる問題かもしれません。空き家を有効活用するために、売却という選択肢を考えてみませんか?↓↓不動産売却のお悩みを不動産トータルサポートと解決し...
2024-10-25
稲沢市は市街化調整区域が市全体の約88%を占める特殊なエリアです。 稲沢市で不動産を売却するには地域に密着し市街化調整区域が得意な会社=ハウスドゥ155号稲沢(株)不動産トータルサポートにご相談頂くのが近道です!!稲...
2024-10-18
稲沢市は市街化調整区域が市全体の約88%を占める特殊なエリアです。 稲沢市で不動産を売却するには地域に密着し市街化調整区域が得意な会社=ハウスドゥ155号稲沢(株)不動産トータルサポートにご相談頂くのが近道です!!近年...
2024-10-16
【2024年】市街化調整区域の不動産売却!成功の秘訣と注意点とは?市街化調整区域にある実家を売却したいと考える方は多いでしょう。しかし、このエリアの不動産売却には特有の知識が必要です。市街化調整区域の特徴や制約を理解する...
2024-12-30
【2024年】市街化調整区域の実家売却成功の秘訣とは?ポイント徹底解説!市街化調整区域にある実家の売却を考えている方へ、その特徴と売却のポイントを解説します。市街化調整区域は一般的な市街地とは異なり、売却には特有の注意点...
2024-11-25
2024年リニューアル|ショック!自宅の一部が既存宅地でなかった事例(市街化調整区域)稲沢市、清須市の不動産売買専門店 ハウスドゥ 155号稲沢(株)不動産トータルサポート、代表の渡邉友浩です。私がご担当させて頂く案件の...
2024-06-04
2024年リニューアル|市街化調整区域にある土地や住宅は売れるのか?稲沢市、清須市の不動産売買専門店 ハウスドゥ 155号稲沢(株)不動産トータルサポート、代表の渡邉友浩です。いつもブログを読んでいただきありがとうござい...
2024-06-04