【2023年版】稲沢市の空き家対策

2022-08-22

【2023年版】稲沢市の空き家対策

稲沢市内の西部だけでなく、中心部でも空き家が散見されるようになってきました。いわゆる『空き家問題』です。今回は、稲沢市の空き家対策について投稿させて頂きます。

この記事の執筆者

このブログの担当者渡邉友浩

株式会社不動産トータルサポート代表取締役
岐阜県出身　南山大学法学部卒　業界歴　24年
保有資格：宅地建物取引士・一級建物アドバイザー・不動産キャリアパーソン・空き家マイスター・住宅ローンアドバイザー
ハウスドゥ155号稲沢、ハウスドゥ家・不動産買取専門店 155号稲沢、ハウスドゥ愛西、ハウスドゥ弥富を運営しています。
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稲沢市の空き家

2015年5月の『空家等対策の推進に関する特別措置法』の施行に基づき、稲沢市においても【稲沢市空家対策計画】が策定されました。この計画は、2018年度～2027年度の10年間、稲沢市全域を対象として戸建の空き家を中心に計画されています。

2015年実施の国勢調査によると稲沢市の人口は136,867人、世帯数は49,986世帯とされています。稲沢市の人口の推移は2010年から減少が始まり、2040年には約11万人ほどまで減少すると予測されています。

また、2040年には稲沢市全体の3人に1人に相当する約35％が65歳以上の高齢者になると予測されています。

『住宅・土地統計調査』による空き家の動向をみると2015年の調査では、空き家率は、全国13.5％、愛知県12.3%、稲沢市10.1%であり、全国、愛知県の水準より低いもののそれでも稲沢市の住宅の10軒に1軒は空き家という現状があります。

2013年の住宅・土地統計調査によると、稲沢市内には5,320戸の空き家があり、空き家における4分類（賃貸用の住宅・売却用の住宅・二次的住宅・その他の住宅）のうち、継続して空き家がの状態が続きやすい、『その他の住宅』が、2,260戸稲沢市に存在する。

空き家のうち約42％が『その他の住宅』です。これは、清須市29.3%、一宮市30.5％と比べて高く、愛西市63％、津島市47.7%に次いで高い水準にあります。郊外が非常に厳しい状況にあることがわかります。

※参考※空き家の分類

【二次的空き家】週末や休暇時に利用する別荘や残業などで寝泊まりする人がいる住宅

【賃貸用の住宅】新築、中古を問わず、賃貸の為空き家になっている住宅

【売却用の住宅】新築、中古を問わず、売却の為空き家になっている住宅

【その他の住宅】空き家のうち、転勤、入院などの為居住世帯が長期にわたって不在の住宅や建て替えなどの為取り壊すことになっている住宅など。

同調査による空家の接道状況の調査によると、稲沢市の空き家のうち1,420戸、約27％が、前面道路の幅員が4ｍ未満または、未接道地となっています。

未接道地はもちろん、道路幅員が狭い土地は、建物の解体工事費用が割高になるケースが多いですし、売却時の評価も低くなるので、空き家のまま放置されている可能性が高くなります。

稲沢市による空き家の調査

稲沢市では、2015年より以下の手法にて空き家の情報収集に努めています。

①地元の区長さん等を通じて、【空家等情報提供書】等を利用して、おおむね年間を通じで利用がされていない住宅を中心に空き家の把握に努める。

②現地調査を行い空き家と思われる建物の確認。

③空家等データベースの更新

④必要に応じて、空き家と思われる建物の危険度や衛生上有害となる恐れがあるかどうか等を判定。

⑤空家等データベースの更新

調査によると、稲沢市の空き家はどこかのエリアに集中しているのではなく、稲沢市内全体に分布しているとされています。

稲沢市は、現状の調査をもとに空き家の所有者に対してアンケートによる意向調査を実施しました。アンケートの調査の概要は以下の通りです。

○対象者　458戸の空き家と思われる建物のうち、建設リサイクル法の届け出（解体予定）が確認された建物や不動産業者の管理物件と思われる建物を除いた412カ所の所有者

○2017年6月27日～2017年7月14日

○郵送による発送、返送

○発送件数　412件

○返送件数　211件

○回収率　51.2%

アンケート結果

①空き家であると回答された建物の約52％が利用されていない。

②空き家であると回答された建物の約73％が昭和56年以前の建築（旧耐震）である。

③空き家であると回答された建物の約28％が10年以上空き家期間が続いている。

④空き家であると回答された建物が空き家になった理由の約48％が住んでいた方が亡くなった為、約35％が転居が理由。

⑤空き家であると回答された方が、空き家を所有するうえで困っていること（複数回答可）は、約48％がご近所へ迷惑をかけていないか不安、約46％が管理が大変、約19％が売却したいが売れない、約19％が管理の手法や相続、売却についての相談先がわからない。となりました。

⑥空き家であると回答された方が、空き家の管理を行う頻度は、約45％が年に数回程度、約50％が月に数回程度実施している。

⑦空き家であると回答された方で、建物の除却する意向がある方が約37％、除却の意向がない方が約44％であった。

　ハウスドゥ155号稲沢が選ばれている理由｜お客様の声

稲沢市の空き家対策

稲沢市では、空き家対策の基本目標として、【空き家をよく・かん・り】としています。

発生抑制　適正管理　利活用の文字をとったものです。

以下を対策の柱としています。

①空家等の発生の抑制

・定期的な空家等実態調査の実施

・空家等情報のデータベースの活用

・空家等に関する相談体制の強化

・市民、地域に向けた空家等の対策意識の調査

②空家等の適正管理

・空家等管理に関する情報の発信

・空家等の所有者への適切な情報提供

・管理条例に基づき、緊急安全措置を実施

・空家等管理事業者との連携強化

③空家等及び跡地の利活用

・除却（解体）の促進に向けた支援制度の充実

・既存の住宅耐震改修費等補助制度の強化

・不動産業者等との連携

　稲沢市空き家バンクHP　

・活用事例の情報提供

・地域との連携

稲沢市では、木造住宅の無料耐震診断、稲沢市空き家除却事業補助金、住宅耐震改修費などの補助、ブロック塀等撤去費の補助等様々な助成が実施されています。

制度を活用することで空き家管理のご負担を減らせるケースがありますので是非ご活用ください。

まとめ

私自身、いくつか木造一戸建て住宅を空き家で管理しています。空き家の管理は、本当に大変です。草木のお守はもちろん、台風が近づくたびにご近所にご迷惑をおかけしていないか心配になります。

そんな中、稲沢市にある空き家の管理を諦めて建物を解体することにしました。（とは、いっても空き地として引き続き管理していくのですが・・・。）リフォーム工事を行って賃貸戸建として活用できないかと専門家も交えて検討したのですが・・。建物の状態があまりに悪く、もともとおおよその予測はできていましたが、安全な商品にするには莫大な費用が必要であることが分かったからです。

解体後の活用に関してはまだ方針が決まりませんが、近隣の方にご迷惑をおかけできないとの考えで、台風の多い9月を前に解体することにしました。

建物の解体により空き家問題がすべて解決されるわけではありません。やはり、その土地を利用することが大切だと思います。

その方法のひとつが、売却と考えています。稲沢市で空家をご所有の方、是非、稲沢市の不動産売買専門店　ハウスドゥ 155号稲沢にお気軽にご相談ください。

【ハウスドゥ155号稲沢（株）不動産トータルサポートの不動産売却得意エリア】

稲沢市、清須市を中心とした西尾張全域

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商号　　ハウスドゥ 155号稲沢（株式会社不動産トータルサポート）

代表者名　代表取締役　渡邉　友浩

所在地〒490-1313　愛知県稲沢市平和町横池砂田288

電話番号　0567-69-5665

FAX 　 0567-69-5532

定休日　毎週　水曜日

営業時間　10：00～18：00

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渡邉友浩

部署：代表取締役

資格：宅地建物取引士・一級建物アドバイザー・不動産キャリアパーソン・空き家マイスター・住宅ローンアドバイザー

この仕事は『ありがとう』が溢れています。お取り扱いする商品が高価であるため、責任が重くプレッシャーが大きい仕事です。ただ、それ以上に、『良い物件を見つけてくれてありがとう！！』『早く売却してくれてありがとう！！』『困ってる不動産の問題が解決できてありがとう！！』など。お客様から本当にたくさんの『ありがとう』を頂きます。地域の不動産業者にしかできない仕事で街づくりに貢献していきたいです。

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